Digital 2.0がもたらすバンキングビジネス変革の波

新たなデジタル革新の波

20世紀後半、銀行業界では電子化への転換やATM導入といった技術刷新の波が起こりました。こうしたトランスフォーメーションが銀行業界に効率化・自動化をもたらし、それ以降、銀行業務ではテクノロジーの活用がより一層重視されることとなりました。そして現在、銀行はATM、キャッシュカード、テレフォンバンキングサービスなど、迅速で利便性の高い消費者向けサービスの提供を重視するようになっています。

近年、ソーシャル、モバイル、アナリティクス、クラウド(SMAC技術)が「第二の技術刷新の波」を巻き起こしています。テクノロジーの役割は、「効率的な単一標準サービス提供」から、「ユビキタス環境において各顧客一人ひとりに合わせたサービスを提供するエンジン」へと変化しています。

そして今、私たちはDigital 2.0という新たな破壊的イノベーションの出現を目の当たりにしています。この波が引いた後には、変容を遂げた新たなバンキングサービスを見ることとなるでしょう。Digital 2.0(図1参照)は、数多くのヒューマン・エクスペリエンス研究、次世代ビジネス構成概念(仮想通貨や代替プラットフォーム等)、および各種の技術研究(バーチャル・パーソナル・アシスタント等)から生まれたものです。 この分野のテクノロジーが完全に統合されると、より高度なデータ活用を通して極めて詳細なレベルのパーソナライゼーションが可能になると見られています。これにより、業界構造における中間プロセスが消滅、あるいは下流プロセスが大幅に縮小削減され、銀行業務とカスタマージャーニーが一変するかもしれません。

当社は、今後数年以内に迎えるDigital 2.0のコンセプトに沿った製品・サービスの普及・商品化を構想し、ブロックチェーン 3) 、 AI、IoTといったDigital 2.0を構成する技術についてすでに継続的な試作や価値創出への取り組みを始めています。

発展途上の無限の可能性

銀行・金融サービス業界では、さまざまなDigital 2.0技術検証への取り組みが行われています(図2参照)。経営者たちがDigital 2.0に関するリサーチやインキュベーションに関心を寄せる一方、Digital 2.0の考え方やテクノロジーを活用したビジネスの開発に向けて資金を確保している企業もあります。また、このようなビジネスを、実際に顧客のいるた状況で検証を行っている企業もあります。

コグニザントはブロックチェーン、 AI、IoTといったDigital 2.0構成する技術についてすでに継続的な試作や価値創出への取り組みを行っています。