2017

2017年版 Cognizanti Journal Vol. 10、第1 号

編集者ノート
著者: アラン アルパー (Alan Alper)

*本稿は、不定期に各章の日本語訳を随時公開してまいります。


デジタルで市場をリードする先人たちに学ぶ

コグニザントでは、『Digital Business 2020: Getting there from here!』と題して、デジタルに関するさまざまな要素を2014年から『Cognizanti』ジャーナル(英語)を通して毎年発行し、各業界の専門家によるデジタルのテーマを紹介いただき、今日のデジタル時代の主役を目指す企業が歩むべき道筋を示していただきました。これまでの『Cognizanti』で、デジタルに関する私たちの見解や視点は、デジタル化を推進する組織の内側から、企業のフロント、ミドルそしてバックオフィスを横断した組織の見解を得られるところまでに至ってはいませんでした。

そこで本稿では、デジタル化を推進する主体にコグニザントのクライアント企業である、ドイツ・テレコム (通信)、UBS (金融サービス)、リーバイ・ストラウス (消費財)、アンセム (ヘルスケア) の各業界を代表するビジネス・リーダーの皆様から、組織の内側目線からデジタルを深く掘り下げた論稿をお寄せいただきました。今回は、個人的あるいは組織としてのデジタル化プロセスに関する実践的なエッセイをお願いしていますので、執筆者ご自身の組織の成果や課題、短期/長期の目標などが盛り込まれた、とても内容の濃いものをご提供いただいています。また、働く人を中心にした先進的なワークスタイルの実践に役立つよう、各業界のビジネス・リーダーに向けて何らかのヒントとなるような提案もお願いしました。

このような構成を前提にして、今回の『Cognizanti』2017 年版は、今まで以上に充実した素晴らしい論稿をご紹介することができることになり大変嬉しく思っています。多様な業態や業界を代表する企業が、デジタル化のプロセスの邁進に、どのようにして堅牢な基盤を築いてきたのか、その実態をご理解いただける内容になっているのではないかと思います。

未知の領域に身を置いて前進していくことは、己を孤独な環境に置くことではありますが、本稿に登場するデジタル・リーダーの面々は前向きでポジティブでいらっしゃいます。そして、これまでのデジタル化への取り組みによって、業界でのポジションの優位性を確立され、それに対する自負をお持ちです。そこから見える彼らの共通点は、デジタル化とは、テクノロジー導入の道筋であると同時に、意識変革に向けた取り組みであるということ、そして、持続的に成功することはテクノロジーの進化に依存するのではなく、行動と文化の見直しによって成し遂げられるという信念も共有しています。皆様、それぞれに重要なイニシアチブを通じてデジタルビジネスのメリットを享受し、それらのメリットを組織全体に時間をかけて普及させようと努力されています。

本稿ではまず、デジタル化が実現する先進的なワークスタイルとはどのようなものかについて、Cognizant Center for the Future of Work が収集/分析したデータをもとに見ていきたいと思います。続いて、デジタル化を推進する主体である寄稿者の方々による、既存の企業がデジタル化を成功に導く上で役に立つ数々のヒントをご紹介します。また、豊富な人脈を誇るコラムニストのゲイリー・ビーチ (Gary Beach)氏とブルース・ロゴウ (Bruce Rogow)氏による解説では、世界中の著名なビジネス/IT リーダーとの対話を通じて両氏が得てきたデジタル/ビジネスに関する貴重なアドバイスもご紹介します。

この『Cognizanti』から、各業界のビジネス・リーダーや著名コラムニストのさまざまな見解が、皆様のお役に立つことを心から願っています。なお、次号の『Cognizanti』、あるいはコグニザントのDigital Perspectives アプリ (アップルのApp Store およびGoogle Playでダウンロード可能、スマートフォンおよびタブレット対応) で、自社のデジタル・ジャーニーをご紹介いただける場合は、Alan.Alper@cognizant.com までご連絡ください。このほかコグニザントのオンライン・コミュニティ (Cognizant Connections) でも、皆様の見解をシェアしていただくことが可能になっていますのでお問合せください。

alan

はじめに

デジタル化を目指す企業が歩んでゆく道筋

著者: レシュマ・トレンチル


私たちの最新の調査では、デジタル化によって生み出される収益は、2015 ~2018 年にかけて2 倍に拡大する見通しです。デジタル化に消極的(ラガード= ぐずぐずしている人*)であると、大きなつけが回ってくるということです。  詳細はこちら>>

論説

「デジタル化」が必ずしも「成功」をもたらすとは限らない

著者: ゲイリー・ビーチ


「デジタル・ジャーニー」をより効果的に進めるために、CIO は新しいアプローチとともに、その重要性が再認識される旧来の考え方も取り入れる必要があります。  詳細はこちら>>

小売り/消費財

デジタルを活用してITビジネスモデルを再構築したリーバイ・ストラウス

著者: ローランド・パーナッカー


創業163 年を誇るジーンズ業界のパイオニアであるリーバイ・ストラウスは、消費者への直販システムを充実させるために、新たな経営管理構造の確立とデジタル・テクノロジーの導入を通じて、ビジネス・プロセスを劇的に改善しました。  詳細はこちら>>

医療保険

消費者中心のサービスを実現したアンセム社:デジタル化のさらにその先へ

著者: メグ・ラッシュ


デジタル化の過程において、最新テクノロジーの導入がそのまま優れた体験を消費者に提供する、ということにつながるわけではありません。タイムリーかつターゲットを絞り込んだ消費者調査、ビジネスとIT の緊密な連携、また優れた消費者体験の提供に向けて努力を惜しまない熱意も、最新テクノロジーの導入と同様に重要なものです。  詳細はこちら>>

銀行業および金融サービス

デジタル: IT 変革よりもビジネスを

著者: ハーブ・ワイルドハーバー


グローバルな金融サービス企業であるUBS において、デジタルが従来のビジネスのあり方に大きな変革をもたらそうとしています。クライアントを中心に据えた新たなアプローチの推進を目的とするこの変革において、デジタルはアドバイザーからバックオフィスのオペレーションチームに至るまで、すべての従業員に目的の達成に必要なツールとスキルを提供することで、強力に後押ししています。  詳細はこちら>>

通信

通信業界におけるデジタル化

著者: ドクター・クリスチャン・フォン・レヴェントロー


ドイツ通信業界最大手のドイツ・テレコムは、消費者がモバイル・デバイスの有無にかかわらず永久に無料で接続できる未来、すなわち100% デジタルな世界での競争に向けて、ビジネスの再構築を推し進めています。AI(人工知能)をはじめとする高度なテクノロジーを導入することにより、ドイツ・テレコムは今、より良い顧客体験の提供と、さらなるイノベーション・イニシアチブに必要なステークホルダー(利害関係者)からの支援の獲得に邁進しています。  詳細はこちら>>

終わりに

今こそ全力で取り組む時

著者: ブルース・J・ロゴウ


私がこれまでに話す機会のあったビジネスリーダーやIT リーダーの方たちは、ほぼ全員がデジタル・テクノロジーを利用した事業の拡張・拡大を目標に掲げています。そんな彼らに、デジタルの重要性や、デジタル
化に伴う苦労話をわざわざする必要はありません。彼らの興味は、どこで、どのようにデジタルを導入し、そこからどうやって具体的な利益を確実に引き出せばいいのかという点です。  詳細はこちら>>